プラスチックの粘性

23 1月 by admin

プラスチックの粘性

速度勾配がある液体の流れの中に、速度の大きな部分の流体が速度の小さい部分の流体を引きずって、小さい部分の流体を大きい部分の流体を引き留める方向に接線応力を及ぼし合って、速度をならして一様にしようとします。こういった性質を粘性といいます。流体摩擦、内部摩擦ともいいます。気体の粘性は、速度の大きい側と小さいがの分子が熱運動によって、お互いの側に飛び込んで速度が平均化することによって生じます。液体の場合は、分子間の力によって平準化が起こります。プラスチック溶融体などでは絡み合った高分子鎖から生ずる粘弾性的な力によって高い粘性が生じます。拡大した意味として、毛細管粘度計などによって測定される高分子溶液や、溶融物の流動的性質の総称であるとしています。粘度は、通常、ニュートン粘度を意味するものとしています。