中身の見える瓶詰はデメリットともなる
食品の保存容器の歴史は、土器にはじまり青銅器、鉄やガラス、そして現代の各種樹脂というように、素材の歴史でもあると言っていいかもしれません。
樹脂がまだ登場していなかった頃は、陶器やガラス瓶・ブリキ缶といった容器が食品保存に使われていましたが、これらの容器は製造技術や食品加工技術が進歩した現在でも使われています。
金属缶による缶詰とガラス瓶に蓋をした瓶詰は、外気から遮断するという点で似たところがある一方、透明なガラス瓶では中が見えるというメリットと重く割れやすいといったデメリットがありました。
また、缶詰は長期保存が可能な一方で一度蓋を開けたら保存としての機能は急激に落ちてしまうのに対し、ガラスの瓶詰は度々中身の食材を取り出すことができるという点も大きな違いと言っていいでしょう。