陶器やガラス、機械などの壊れやすいものを発送する時に、様々な衝撃から保護するために使用する資材を緩衝材と呼んでいます。
緩衝材にはエアーキャップやウレタンスポンジ、発泡スチロールやポリエチレンのシートなど、様々な種類のものがありますので、包むものに合ったものを選び梱包することが必要になります。

緩衝材の役割は、大切な品物を壊すことなく発送する際の資材となりますので、この役割を果たせるように大きさや包み方を工夫することも必要です。
大きすぎたり小さくて品物がはみ出すようでは、緩衝材の役割を果たすことができません。
また包み方が雑で、せっかくの緩衝材をうまく使いこなしていない場合には、発送をしても包んだ品物が安全に届くかどうかはわからないことになります。
大切な品物を壊すことなく発送できるよう、役割を頭に入れながら資材を選び、丁寧に梱包することが大切です。
また、使用後には折りたたむことが出来るものなどの場所をとらない資材も人気があります。
今回は国内で梱包材を取り扱うメーカーでおすすめの会社を6選ご紹介したいと思います。
国内で梱包材を取り扱っているおすすめのメーカー6選
MARUSE(株式会社マルセ)

包装資材(各種テープ・ひも・袋・緩衝材など)や自動包装機(緩衝材製造機・包装機・物流機器)の商品を販売しております。
MARUSEの特徴は、「環境ビジネス」を推奨しているところです。
産業古紙の回収やプラスチックごみのマテリアルリサイクルを行っており、資源の有効活用・環境汚染対策に取り組んでおられます。
その取り組みの1つに、お客様への機密文書の回収を行っています。文書をダンボール箱の中に入れ、回収しに行きます。
回収したダンボール箱ごと圧縮梱包し、会社へリサイクルされるシステムを採用しています。
また、プラスチックごみを回収し、リサイクル原料化するマテリアルリサイクルシステムが使われております。
株式会社生出(おいづる)

梱包材や緩衝材を使った包装を行っている生出は昭和33年に創設しました。
取り扱い素材は、緩衝材・内装材、外装材・仕切版、特殊外装・マテハンです。
生出の特徴は、様々な取り組みが成功されていることです。そのことにより、様々な視点からより良い削減を可能にしてきています。
1つ例をあげると、「材料コスト削減」を成功させています。
曲線部分が異なる部品が複数ある自動車部品。パズルのように組み立てられる固定材の開発によって、入り組んだアーチ状の部分までしっかり接近できるのです。そして、パズルのように組み合わせることによって33%もの材料費削減に成功しております。
他にも様々な事例がホームページ上にあがっております。
IP-BOX(イワキパックス株式会社)

主に折りたたみコンテナ内の仕切「IP-BOX・FLシリーズ」を販売しています。
開発して約30年、強さを持つ素材によりくり返し使用できるのが特徴です。
輸送車内のスペースを最大限利用することで、回収便の数を減少させることを可能にしております。その為、物流のコスト削減にも貢献しています。
また、複雑な形のものや小さな商品のものであっても、オリジナルで作成しているため、簡単かつしっかりと固定され、輸送の安全性を高めることも可能にしております。
IP-BOXは環境への配慮も行っており、廃棄物削減のため使い捨てのものを減らすことや、何度も使える柔軟な素材を開発しています。
東亜化学工業株式会社

創業約65年。衛生事業部という部門があり、新鮮な野菜などを入れる袋を開発・販売しております。
特徴は、野菜が自ら出すといわれているエチレンガスを効率よく分解することで、食べ物の鮮度を伸ばすことに成功していることです。
また、水保持性や菌抑制性が高いことであったり、低価格で買えたりすることも特徴の1つです。
東亜化学工業は、地球環境保護・企業活動である基本理念21世紀の循環型社会を積極的に支援しております。
なるべく長く保存したい商品には長持ちさせるような加工を考えており、食品の鮮度維持がこれに該当します。
また、すぐに廃棄されゴミになる商品はなるべくリサイクルしていくことを提案しています。
エヌ・アイ・シー株式会社

青果物用・ベーカリー用、特定青果物用などのプラスチックフィルム及びシートの加工販売をしております。
外から見やすくするための防曇加工のある「OPPボードン規格袋」や単体フィルムでコストが安い「TO規格袋」、有機溶剤未使用のサーマルラミネートを使用しておることで環境にやさしい「NSP規格袋」、資源を有効活用した「パン一斤袋 エコタイプ」など幅広い袋を展開しています。
また、オリジナルでの別発注も行っているので、新鮮なままに包みこむ袋を個別で依頼することも可能です。
モアディバイス株式会社

シートロール、ストレッチフィルム、梱包材・緩衝材などの製品を販売しております。
鮮度保持プラス生分解性が特徴のアピノンキーパーは、果物などを入れる梱包材でありながら鮮度を保持する効果が期待できます。
通常のプラスチックは分解が厳しく、環境における問題のひとつとなっています、がアピノンキーパーには生分解が可能な商品もラインナップされています。使用後には酸化させ分子量を減らすことができ、これにより微生物に分解させやすくすることができます。微生物に分解されたプラスチックは、二酸化炭素や水に変化し、最終的には自然に還すことができます。
このような活動により、スウェーデンやブラジルなどの国から公的認証を取得しているとのことです。
6つのメーカーを挙げましたが、いかがだったでしょうか。ひとえに梱包といっても資材にはそれぞれ違いがあり、特徴も様々です。私たちの手元に安全に荷物が届く理由には、このような様々なメーカーの努力も関係しているのです。
それでは最後にもう一つ、安全に発送するための梱包に欠かせない緩衝材について触れていきたいと思います。
緩衝材は種類が豊富で使い勝手が良い
インターネット通販を利用したことがある人は、商品と一緒にダンボールの中に入っている緩衝材を見たことがあるはずです。

インターネット通販を利用して買い物をするとお店や倉庫からトラックに運ばれて、集荷所や営業所などを経由して自宅に配達されます。
移動中の振動や衝撃で商品が破損しないように緩衝材を入れるのですが、緩衝材にもいくつかの種類があります。
衝撃に弱い精密機器などは、箱の中で絶対に動かないように発泡スチロールなどを併用して完璧に包装します。
ガラスなどの割れ物も精密機器と同様で、強い衝撃が加わっても中身が破損しないような工夫をして配達します。
食品や雑貨、洋服などは割れ物ではないので、空気の入った緩衝材を使って中身を保護することが多いです。
細かく空気が入っているものもあれば、大きめに空気が入っているものもあり、中身のサイズに応じて緩衝材を選ぶこともできます。
コストも安く、安全性が高いので使い勝手が良いです。